2025年02月28日
APS-3禁断シリーズ:初速調整
私のAPS-3LE2020も5年目を迎え、少し初速が落ちたかな みたいな感覚が有り、調整を試みました。
シリンダー周りは初めての分解です。
先ずは、シリンダーとコンプレッションレバーの支点となる太いピンを抜きます。
裏側中央のスプリングピンが太いピンの抜け止めになっていますので、これを抜く必要があります。蔵前の桑田さんの動画では、金属製の長い耳かきないしかぎ針状の工具で内側を引っ掛けて抜かれていました。ワンサイズ小さい同形状のスプリングピンを突っ込んで抜くのが正解の様ですが、私も手持ちの工具でなんとかしたく、宝箱(工具箱とも云います)をあさった所、先端径が3㎜強のテーパー状の丸ヤスリが使えそうです。
↑内側に突っ込んで、回しながら微妙なら力加減で引っ張ると、ヤスリの凹凸に引っかかって首尾よく出てきました。
後は、ピストンとコンプレッションレバーを繋ぐコネクティングロッド(エンジン付きのラジコン経験者には懐かしい弾きやね)のピンを外し(これはイモネジ止めです)ピストンを抜くだけです。[パーツ名は一般的な物を使っているつもりですが、私の方言だとご理解下さい]
数日後、何回もスプリングピンを抜き差しした結果、スプリングピンが変形し抜きにくくなりましたので、蔵前さんをまねてスプリングピンの穴にM4の雌ネジを切り(蔵前さんがM4かどうかは情報が在りませんが)イモネジで止めています。止まり穴(貫通していない)ですので、底までネジを切るには切り始めから終わりまで同径で入って行き、切りくずが上がってくる、スパイラルタップ っていうものが必要となります。コネクティングロッドとの繋ぎめのイモネジ穴と同様に貫通させてしまう(強度が少し心配ですが)と一般的な先が細くなっているハンドタップでも大丈夫です(我ながら親切な解説やね)。
メインとなる圧縮用のOリングは、以前御堂筋SCの師匠(代表さん)から教えてもらったP14の規格品でサイズは適合します。
更に、蔵前さんのチューニングメニューに有る「ハードタイプ」を使用し、圧縮漏れの無いようにグリスアップもした結果、分解前の0.80Jから0.81J越え0.82J近くまで上昇(回復?)出来ました。
更に、内部構造を観察し、圧縮圧を調整する方法が判明しました。再び宝箱(パーツケースとも云います)をあさり、頃合いの規格部材を利用した結果の測定です。G&G 0.28g使用です。↓

取り敢えず平均0.85J近くまで引き上げました。これ以上に上げても、初速のばらつきの幅が広くなり集弾に影響が出そうな雰囲気が有ります。そこは更なる検証が必要ですが。しかも、使用したACETECHの弾速計は結果が低めに出ると一般的に云われていますが、私にもその実感が有りますので、念の為 初速は抑えめにしておきます。バレル内の通過速度を高め激発時のブレを少しで伝わり難くしたいという思いと裏腹です。
マルゼンさんの設計は素晴らしく、威力が法定を超えるような下品な改造は出来ないような構造ですが、この初速アップの方法も念のため威力マニアの餌食にならないよう公表しないことにします。既にAPS上級者には周知の事実なのかも知れませんが。でも私のような上品で(?)法律遵守のカスタムマニアだと判断できればこっそりとお伝えするでしょう。元採用担当なので人柄を見る目は厳しいですよ。
弾速を測定した結果の気付きですが、ダメなトリガリングである、勢いよくトリガーを引き切った方が初速が上がるようです。過去にストライカーのスプリングの張力を上げて初速の変化を測定した事が有りますが、さしたる変化が無かったので不可解ではありますが。単なる推論ですが、トリガーを引き切らないとシアーAが微妙に接触し、ストライカーの摺動を阻害するのかも知れません。
ジワジワ引いても初速が安定したトリガー機構とは?新たな課題です。ストライカーとシアーAの噛み合い辺りは、怖くて手付かずですが、ジョーカーが潜んでいるかも知れませんね。
◇追記◇
簡単そうに書いてしまいましたが、初速の微調整は、バランスを加味して数箇所の調整をしないと成功しません。内部には余計な力を加えるべきで無い樹脂部品も在りますので、安易に改造すると取り返しのつかない結果となりかねませんのでご留意ください。
シリンダー周りは初めての分解です。
先ずは、シリンダーとコンプレッションレバーの支点となる太いピンを抜きます。
裏側中央のスプリングピンが太いピンの抜け止めになっていますので、これを抜く必要があります。蔵前の桑田さんの動画では、金属製の長い耳かきないしかぎ針状の工具で内側を引っ掛けて抜かれていました。ワンサイズ小さい同形状のスプリングピンを突っ込んで抜くのが正解の様ですが、私も手持ちの工具でなんとかしたく、宝箱(工具箱とも云います)をあさった所、先端径が3㎜強のテーパー状の丸ヤスリが使えそうです。

↑内側に突っ込んで、回しながら微妙なら力加減で引っ張ると、ヤスリの凹凸に引っかかって首尾よく出てきました。
後は、ピストンとコンプレッションレバーを繋ぐコネクティングロッド(エンジン付きのラジコン経験者には懐かしい弾きやね)のピンを外し(これはイモネジ止めです)ピストンを抜くだけです。[パーツ名は一般的な物を使っているつもりですが、私の方言だとご理解下さい]
数日後、何回もスプリングピンを抜き差しした結果、スプリングピンが変形し抜きにくくなりましたので、蔵前さんをまねてスプリングピンの穴にM4の雌ネジを切り(蔵前さんがM4かどうかは情報が在りませんが)イモネジで止めています。止まり穴(貫通していない)ですので、底までネジを切るには切り始めから終わりまで同径で入って行き、切りくずが上がってくる、スパイラルタップ っていうものが必要となります。コネクティングロッドとの繋ぎめのイモネジ穴と同様に貫通させてしまう(強度が少し心配ですが)と一般的な先が細くなっているハンドタップでも大丈夫です(我ながら親切な解説やね)。
メインとなる圧縮用のOリングは、以前御堂筋SCの師匠(代表さん)から教えてもらったP14の規格品でサイズは適合します。
更に、蔵前さんのチューニングメニューに有る「ハードタイプ」を使用し、圧縮漏れの無いようにグリスアップもした結果、分解前の0.80Jから0.81J越え0.82J近くまで上昇(回復?)出来ました。
更に、内部構造を観察し、圧縮圧を調整する方法が判明しました。再び宝箱(パーツケースとも云います)をあさり、頃合いの規格部材を利用した結果の測定です。G&G 0.28g使用です。↓

取り敢えず平均0.85J近くまで引き上げました。これ以上に上げても、初速のばらつきの幅が広くなり集弾に影響が出そうな雰囲気が有ります。そこは更なる検証が必要ですが。しかも、使用したACETECHの弾速計は結果が低めに出ると一般的に云われていますが、私にもその実感が有りますので、念の為 初速は抑えめにしておきます。バレル内の通過速度を高め激発時のブレを少しで伝わり難くしたいという思いと裏腹です。
マルゼンさんの設計は素晴らしく、威力が法定を超えるような下品な改造は出来ないような構造ですが、この初速アップの方法も念のため威力マニアの餌食にならないよう公表しないことにします。既にAPS上級者には周知の事実なのかも知れませんが。でも私のような上品で(?)法律遵守のカスタムマニアだと判断できればこっそりとお伝えするでしょう。元採用担当なので人柄を見る目は厳しいですよ。
弾速を測定した結果の気付きですが、ダメなトリガリングである、勢いよくトリガーを引き切った方が初速が上がるようです。過去にストライカーのスプリングの張力を上げて初速の変化を測定した事が有りますが、さしたる変化が無かったので不可解ではありますが。単なる推論ですが、トリガーを引き切らないとシアーAが微妙に接触し、ストライカーの摺動を阻害するのかも知れません。
ジワジワ引いても初速が安定したトリガー機構とは?新たな課題です。ストライカーとシアーAの噛み合い辺りは、怖くて手付かずですが、ジョーカーが潜んでいるかも知れませんね。
◇追記◇
簡単そうに書いてしまいましたが、初速の微調整は、バランスを加味して数箇所の調整をしないと成功しません。内部には余計な力を加えるべきで無い樹脂部品も在りますので、安易に改造すると取り返しのつかない結果となりかねませんのでご留意ください。