2021年11月19日
APS-SR96:グリップの製作

今回は、グリップを製作しました。
自分でも珍しく結構 工程の写真がありますのでご覧ください。
エアピストル系のGP100や、APS-3のグリップは制作や削り込みとかで、アナトミカルな形状は理解できているのですが、ライフルのバーチカルグリップは初挑戦です。とはいえ、バウ・アンシュッツ・ワルサー・メック・テスロ等の写真を見ると さほどアナトミカルには攻めていなくて、フィンガーチャネル等は省略されていてシンプルです。
先ずは、発泡スチロールで試作です。

これは、以前「しおじゃけさん」が多分AP-100だったと思いますがグリップを製作されていた時の方法です。
実際に使う木と同じぐらいの厚みの、10ミリ弱の発泡スチロールの板を仮留めで貼り合わせて、適当にスチロールカッターで切っていきます。5分ほどで上の写真の形が完成。我ながらやりますな!なんでしたら木のぶっつけ本番でも出来たかも・・・などと思いつつも、ボルトの通る穴あけは、10㎝位貫通できるドリルなんか刃も機械も無いですし、貼り合わせに限りますなと。
一旦仮にグリップの座る位置に置いてみました。

かなりイケてますがな。
この先は両面テープで貼り合わせた発泡スチロールを剥がして、その形状をアバウトに木に写します。

いよいよ、木(シナベニヤ9mm厚)をこれまた両面テープで仮付けして削って行きます。殆ど北海道みやげの熊の職人さん状態です。
しかし、今回は良い工具を 嫁いだ後の長女の部屋で見つけました。BOSCHのグラインダーです。娘は某公立芸大の彫刻科卒ですので、大工さんが持っているような本格的なノミのセットや不思議なものが見つかります。このグラインダーを使うと瞬時に削ることが出来ますが、削りすぎの注意と、周りはかなり微細な木の埃まみれになるのが大変です。
で、粗方削ったのがこんな感じになりました。


前回のチークピース同様赤く着色し、ウレタン塗装で仕上げます。もっと木目を強調するには茶系の薄い着色の方が良いのですが、まあ成り行きで。

偶然なのですが、真ん中辺に丸い模様が浮かび上がってきましたので、より丸く削り出しました。
赤いので、名付けて "Japanese Sunrise Red"モデルということにします。「日いずる国の朝焼けの太陽」でおます。
取り付け部の形状はこんな感じです。

固定するボルトは、オリジナルと同じM6ですが、長さは木の強度を考慮して挟み込み幅を取って70mmにしました。
そして、マルゼンさんオリジナルのグリップベース金具が入る部分は、直径30mmほどの円形で彫り込んでいますので蔵前工房舎さんのアドバンスドグリップ同様に、回転方向、前後の調整が可能です。
それに加えて写真でお分かりのようにボルトの通る穴を横長とし(貼り合わせなのでルーターで溝を掘るだけですが)左右にも合計6ミリ弱程 取り付け時に調整可能です(完璧!)
そしてグリップベース金具の取り付けは、"Japanese Sunrise Red"モデルの後方が長めの形状を考慮して、オリジナルとは逆向けに装着しイモネジを効かせて前後の滑り止めを担保しています。(オリジナルの機能を無駄にはしないのがわが社の方針です^^)しかし、もっとトリガーを近づけたい場合は、逆向けの取り付けでは困難となりますが。

というわけで、実際に取り付けたのがこんな感じです。

材料費は9mmのシナベニヤと塗料でチークピースと合わせてもなんと奥さん2千円ほどです。チープピースですな✌
ついでに写真に写っていますが、チークピースとバットプレイトの調整ノブをレバータイプに変更しました。(アルマイトの赤いやつ)スプリングが仕込んであって、持ち上げると締め終わりの位置を60度毎ずらして行くことが出来ます。写真機材だそうで某有名購入サイトで手に入れました。赤と青で1セットです。でもなんと、アジアの某大国から国際郵便で届きはしましたが青に欠品があり、2セットの注文で940円が(もともと安いでしょ!)赤2個と青1個で640円に値引きになりました(笑)。
この勢いで、フォアエンドも木で同様に作成したいのですが、エレベーションと角度調整の機能をどうしようか目下 悩み中です。
ターゲットペーパーと着弾確認システム
APS-3:禁断の着弾確認システム/(完)
APS-3:禁断の着弾確認システム/その後②
APS-3:禁断の着弾確認システム/その後①
APS-3:禁断の着弾確認システム
APS-3 EVO10トリガーブレードとかピクトグラムたち
APS-3:禁断の着弾確認システム/(完)
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APS-3:禁断の着弾確認システム
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