2024年09月29日

APS-3:トリガープル軽減化のアイデア

以前にも触れていますが、シアーB(以下Sbと表記)の力点の距離を延ばすと計算上1㎜で20g程軽くなると言いましたが、これは、調整式トリガーベース(以下TBと表記)によって実現しました。今回はそれを更にパワーアップするハイパー調整式TB&Sbのアイデアです。
 ◇先ずは、Sbの加工です。
APS-3:トリガープル軽減化のアイデア
   ↑オリジナルの状態です。青の線がSbの支点からTBが接触する力点までの距離で、黄色が支点からSaに接する作用点までの距離です。おおよその計測で両方とも7㎜程です。

APS-3:トリガープル軽減化のアイデア
       ↑新たなアイデアとして緑の線の下面を(SbのTBと接する面を斜めに)削ると、Sbの支点から力点までの距離が1㎜程延長出来ます。


 ◇Sbを削った事を活かす為には、調整式TBの改良が必要です。
①調整式TBのイモネジを長いものにする。
そうしないと、Sbを削りTBとの距離が出来た事により、シアが落ちるタイミングを先取りしてアフタートラベルが発生している効果が無くなります。
②調整式TBのイモネジの取付角度をトリガーベースの支点寄りに傾ける。これによりTBのSbに対する作用点がより短い距離となり、Sbの力点延長の効果が生きて来ます。
 あくまでも理論上のアイデアで、Sbを削る角度やネジの傾き角度はとても微妙なものとなり、工作リスクも高いものとなりますので安易にお勧めできません。私の場合は、マルゼンさん純正のステンレス製Sbでしたので交換部品も無く命がけの決断でした。(上の写真は純正のジンクダイカスト製です)今回TBの支点のべアリング化と同時にこのカスタムをしましたので、残念ながらこの部分だけの数値的効果は実測出来ていません。しかし調整式TBの機能を強化する構造である事は間違いないと思います。
 僅かなトリガープルの軽減のためにはリスクが大きすぎるかもしれません。
私の頭の中を渦巻く単なるアイデアの一つの備忘録だと捉えていただければ幸いです。





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Posted by you-2 precision  at 18:21 │Comments(0)APS-3片手射撃APS

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