2020年12月20日
二コラからの注文
ニコラ:イタリア系のアメリカ人、右利き、自称警察官(バッジは見たことが無い)で銃競技にも参加しており、レースガンにも精通している。
サイドアームズとしてSFA V10のカスタムについて我が工房You-2 Precisionに入れた注文内容は、以下であった。
①SFAのV10をそちらで調達してほしい
②フロントサイト:集光ファイバーを入れたパートリッジタイプに変更
③サイティング:苦情無しで6ヤードで正照準にしてほしい
④リアサイト:オリジナルのノバックでOK
⑤トリガー:エッジの効いたアリ溝が5条施された チップ・マコーミックタイプに変更。トリガープルは480g
⑥グリップセーフティ:手のひらに吸い付くような鏡面仕上げでビーバーテールが長めのキンバー社のタイプに変更、セーフティの機能はライヴで
⑦グリップ:ホーグのラバーグリップだが、色をFDEで指定※FDE(Flat Dark Earth)
⑧ガンケース:ゼロハリバートンのアルミミニケースを調達し安全に収まるよう加工をしてほしい

◇注文内容を解説すると、
①何で今更V10なんだろう、レースガンで大きなコンペンセイター装備の銃を扱うニコラには5個×2列のマグナポートが魅力的なようだが、はっきり言って銃身が短くマズルジャンプの抑制効果は期待できない。彼の強い希望であったので引き受ける事としたが。
②パートリッジタイプのフロントサイトとは、鳥のうづらの外形ように前が低くなったタイプで反射がない見易さが主な目的だろう。
③④サイト周りのリクエストを考えると室内の接近戦を意識したのに違いない。
リアサイトがオリジナルのままでと云う事はフロントサイトの高さで正照準を決めなければならない。制作するしかない選択肢だ。
⑤微妙で繊細な指先の感覚を重視し、軽いトリガープルを好むのはターゲットピストルの経験があるのかもしれない。480gだと触れるだけでの暴発の危険性も有り得るが、シアやハンマー周辺を焼入れの鋼製とし信頼性を担保するしかない。
⑥グリップセーフティのチョイスはスピード競技経験によるものだと容易に理解できる。確かにマットタイプより鏡面仕上げの方が肌に触れる面積が多くなり、ラバーグリップとの素材感の違いが明確で、瞬時の感覚的な握りの位置決めが容易となる。反してセーフティ機能をアボイドするリクエストが無いのは実戦経験からだろう。
要所で若干小振りなV10には1911用のカスタムグリップセーフティは奇麗には治まらない事を伝えたが、承知の上で との事。一から作ると費用が嵩み過ぎるし、まあ腕の見せ所だが・・・
⑦グリップの色についてはニコラの拘りで、自慢のインクブルーのビアンキのヒップホルスターや、ゼニアでタイトに仕立たブルーソラーロのスーツに似合う薄い茶系、つまりイタリア人が好むアズーロエマローネを洒落こんだようだ。
⑧ゼロのアクセサリーケースは、なるほどV10が ぎりぎり治まるサイズであるが、すでに廃盤となっている。うちは、雑貨屋ではない、程度の良いものが見つかるかどうかは約束ができない。でも彼らしい洒落たアイデアだ。もしも手に入れなたら、私ならメカニカルなブライトリングのクロノグラフでも格納しておきたいところだが、コンパクトな愛銃を入れておきたい気持ちもよく理解ができる。とりあえず引き受けておこう。
今回の注文の銃本体が$900ぐらいだが、部品や工賃云々でその4倍以上は欲しいところだ。ゼニアのオーダースーツよりは安いので彼なら大丈夫だろう。
それでは、限りなく凝り性な彼をうならせるようなカスタムにとりかかる事としよう。
サイドアームズとしてSFA V10のカスタムについて我が工房You-2 Precisionに入れた注文内容は、以下であった。
①SFAのV10をそちらで調達してほしい
②フロントサイト:集光ファイバーを入れたパートリッジタイプに変更
③サイティング:苦情無しで6ヤードで正照準にしてほしい
④リアサイト:オリジナルのノバックでOK
⑤トリガー:エッジの効いたアリ溝が5条施された チップ・マコーミックタイプに変更。トリガープルは480g
⑥グリップセーフティ:手のひらに吸い付くような鏡面仕上げでビーバーテールが長めのキンバー社のタイプに変更、セーフティの機能はライヴで
⑦グリップ:ホーグのラバーグリップだが、色をFDEで指定※FDE(Flat Dark Earth)
⑧ガンケース:ゼロハリバートンのアルミミニケースを調達し安全に収まるよう加工をしてほしい
◇注文内容を解説すると、
①何で今更V10なんだろう、レースガンで大きなコンペンセイター装備の銃を扱うニコラには5個×2列のマグナポートが魅力的なようだが、はっきり言って銃身が短くマズルジャンプの抑制効果は期待できない。彼の強い希望であったので引き受ける事としたが。
②パートリッジタイプのフロントサイトとは、鳥のうづらの外形ように前が低くなったタイプで反射がない見易さが主な目的だろう。
③④サイト周りのリクエストを考えると室内の接近戦を意識したのに違いない。
リアサイトがオリジナルのままでと云う事はフロントサイトの高さで正照準を決めなければならない。制作するしかない選択肢だ。
⑤微妙で繊細な指先の感覚を重視し、軽いトリガープルを好むのはターゲットピストルの経験があるのかもしれない。480gだと触れるだけでの暴発の危険性も有り得るが、シアやハンマー周辺を焼入れの鋼製とし信頼性を担保するしかない。
⑥グリップセーフティのチョイスはスピード競技経験によるものだと容易に理解できる。確かにマットタイプより鏡面仕上げの方が肌に触れる面積が多くなり、ラバーグリップとの素材感の違いが明確で、瞬時の感覚的な握りの位置決めが容易となる。反してセーフティ機能をアボイドするリクエストが無いのは実戦経験からだろう。
要所で若干小振りなV10には1911用のカスタムグリップセーフティは奇麗には治まらない事を伝えたが、承知の上で との事。一から作ると費用が嵩み過ぎるし、まあ腕の見せ所だが・・・
⑦グリップの色についてはニコラの拘りで、自慢のインクブルーのビアンキのヒップホルスターや、ゼニアでタイトに仕立たブルーソラーロのスーツに似合う薄い茶系、つまりイタリア人が好むアズーロエマローネを洒落こんだようだ。
⑧ゼロのアクセサリーケースは、なるほどV10が ぎりぎり治まるサイズであるが、すでに廃盤となっている。うちは、雑貨屋ではない、程度の良いものが見つかるかどうかは約束ができない。でも彼らしい洒落たアイデアだ。もしも手に入れなたら、私ならメカニカルなブライトリングのクロノグラフでも格納しておきたいところだが、コンパクトな愛銃を入れておきたい気持ちもよく理解ができる。とりあえず引き受けておこう。
今回の注文の銃本体が$900ぐらいだが、部品や工賃云々でその4倍以上は欲しいところだ。ゼニアのオーダースーツよりは安いので彼なら大丈夫だろう。
それでは、限りなく凝り性な彼をうならせるようなカスタムにとりかかる事としよう。